2016年12月3日土曜日

K.339 ヴェスペレ《証聖者の盛儀晩課》第4曲

2016年も最後の月を迎えました。時節柄、宗教曲を聴いてみます。
ヴェスペレとは、カトリック教会の日没時に行われる祈りので、ミサに次いで大事な儀式だったようです。
モーツァルトは生涯で2曲のヴェスペレを書いていますが、そのうちの1曲です。
全体は6曲からなり、テクストは旧約聖書から5つの詩篇と新約聖書ルカ伝よりとられて、各々の曲の最後は「父と子と聖霊に栄えあれ」という一句で結ばれています。
この第4曲はラウダーテ・プリエ ニ短調。「主のしもべたちよ、主の御名を誉めたたえよ。今よりとこしえにいたるまで。主の御名は誉むべきかな」といった内容になっているそうです。対位法的な書き方がされています。


ヴェスペレ《証聖者の盛儀晩課》K.339 第4曲 Laudate pueri ほめたたえよ ニ短調

余談
私のように普通に日本的な生活をしていると、他国の宗教曲はなかなか敷居の高い音楽です。
しかし、宗教環境の違いを超えて音楽として胸に響くものを感ぜずにはいられません。
学生時代、友人から誘いをいただき、教会で混声合唱曲を聴いた時の清廉な美しさは今も忘れることはできません。

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