2014年4月15日火曜日

K.219 ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 第3楽章

上堰潟公園のしだれ柳(2014.4.13)
第3楽章は中間部にトルコ風のリズムが採り入れられて、この曲が『トルコ風』と呼ばれる所以になっています。
優美でありかつ若々しい力感にも溢れていて、変化に富んだ最終楽章となっています。
最後はふっと静かに幕を閉じるおしゃれなエンディングです。

ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K.219 第3楽章 Tempo di menuetto - Allegro

余談
このヴァイオリン協奏曲5番は何度聴いても魅力にあふれています。 この大好きな曲を今週、生演奏で聴くことができます。 ソリストはあのギドン・クレーメル、オーケストラはチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、指揮はデイヴィッド・ジンマン。とても楽しみです。

2014年4月14日月曜日

K.219 ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 第2楽章

新潟市上堰潟公園にて 2014.4.13
第2楽章はゆったりとしたヴァイオリンのメロディーが終始美しく流れるアダージョ、2/4拍子です。
はじめに第1ヴァイオリンによって第1主題が奏され、すぐに副主題に移ります。
細かな動きを伴った繊細な音型が現れ、豊かな陰影のあるニュアンスを表現しています。


ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K.219 第2楽章 Adagio

きらクラ!ファン
今日のNHKの「きらクラ!」の「勝手に名付け親」は大胆な出題で、私はお手上げでした。
ベートーヴェンの交響曲5番の第1楽章に名前を付ける・・・・なんて無理!。長い間親しまれた『運命』を超える名付けなんてちょと私には出来そうにありませんでした。
しかしローズマリーさんの『ビックバン 宇宙の始まり』には脱帽しました。斬新な発想です。
同じテーマが形を変えながら急速に発展していく様はまさに『ビックバン』にふさわしいイメージです。
この番組は様々な刺激を受けて、創造的で本当に楽しい番組です。

2014年4月13日日曜日

K.219 ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 第1楽章

1773年から75年の一時期にザルツブルクで書き上げられた5曲のヴァイオリン協奏曲の最後を飾る作品です。これ以後モーツァルトはヴァイオリン協奏曲は書いていません。
イ長調の光り輝くようなトゥッティで始るこの楽章は、若きモーツァルトの才気に溢れたエネルギーを感じさせます。

ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K.219 第1楽章 Allegro aperto


写真に寄せて◆ 
今朝、目が覚めたら気持ちのいい陽光が射していました。
近所の上堰潟公園に朝の散歩に向ったら、なんとなんと想像を絶するような百花繚乱!!!
素晴らしい春の光景を体一杯に味わせていただきました。
春の陽光の下、咲き誇る無数の花々の息吹の中でモーツァルトを聴けるのは比類のない喜びです。

K.525 セレナード 第13番 ト長調 第4楽章

最後の第4楽章はロンド アレグロ。
美しいセレナードの最後を飾るにふさわしい、快活でリズミカルな素晴らしい楽章です。

セレナード ト長調 K.525/第4楽章 Rondo : Allegro

2014年4月12日土曜日

K.525 セレナード 第13番 ト長調 第3楽章

朝晩は冷え込んでまだまだストーブが手放せません。お花見には防寒着が必要です。

第3楽章はメヌエット。
明快で力強いリズムを刻むメヌエットと、流麗で親しみやすい旋律が美しく流れるトリオとの対照が見事で愛らしい楽章です。

セレナード ト長調 K.525/第3楽章 Menuetto : Allegretto


◆余談◆
先週、何年も使った携帯が壊れてしまいました。キーが2箇所利かなくなってメールが出来なくなりました。致し方なく、スマホに替えました。
この機会に以前より山に登るとほとんど電波が届かないかったS社から、山でも一番電波が来るD社に替えました。これで、万が一山で事故があっても連絡がとりやすくなり、少し安心して登れます。
しかしこのスマホ、呆れるほど機能が沢山ありますが、年寄りには98%無縁のような気がします。

2014年4月9日水曜日

K.525 セレナード 第13番 ト長調 第2楽章

角田山妙光寺境内の桜(2014.4.9)
桜が開花しました。春本番。百花繚乱、心が弾みます。
1年間でモーツァルトの音楽が最も美しく響く時期を迎えました。

今日は誰もが一度は耳にした超有名曲を聴いてみます。
1787年、モーツァルト31才の時の作品。
一般に親しまれている「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という呼称はモーツァルト自身の自作品目録に書かれていたそうで、直訳すると『小夜曲(セレナード)』になります。
最初は5楽章で書かれていたらしいですが、1楽章が紛失して見つかっておらず、現在は4楽章で演奏されています。
簡潔で流麗、親しみやすいメロディーと開放的で明るく文句なく楽しめる見事な曲です。 
ここではゆったりした第2楽章を聴いてみます。

アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525/第2楽章 Andante

余談
 モーツァルトはこの曲を作る2ケ月程前に、ディベルティメントで『音楽の冗談』K.522という茶目っ気たっぷりの曲を書いています。
庶民音楽愛好家たちがよくやってしまう勘違いや間違いをユーモアたっぷりに書いた作品で、実に抱腹絶倒の曲で私も大好きです。時々車でかけて一人大笑いしています。
このような曲が現在も真面目に演奏され愛好されているということは、モーツァルトの作品だからこそといえるでしょう。
モーツァルトはそのようなくだけた曲を書いた直後に、この曲のような完璧な曲を平然と書いてしまいます。
底知れぬ哀しみを表現した短調の後に、輝くような長調の曲をよく書きます。
そのバランス感覚がやはり人間離れしているといえると思います。