2014年3月30日日曜日

K.387 弦楽四重奏曲(第14番)ト長調 第1楽章

早春の上堰潟公園
昨日は暖かい1日でした。車の冬タイヤを取り外し交換する人々の姿がありました。
本格的な春の到来です。

モーツァルトの弦楽四重奏曲で、その明るい響きで「春」と呼ばれている、第14番ト長調を聴いてみます。 1782年12月、モーツァルト26才の時の作品です。
10年近く遠ざかっていた弦楽四重奏曲をハイドンの作品に啓発されて再開した有名な「ハイドンセット(全6曲)」の第1曲を飾る作品です。
この第1楽章はその冒頭の明るく充実した響きが心を捉えます。「春」という通称がとても似合います。
全体に緻密に構成されていて、大先輩ハイドンに捧げるにふさわしい秀逸な作品です。

 弦楽四重奏曲 ト長調 K.387 /第1楽章 Allegro vivace assai

◆余談◆
今年度もあと2日となりました。
消費税5%もあと2日。500円の買い物をして525円を払って『アイネ・クライネだ』と思えるのもあと2日となりました。
やはり消費税アップ前で、各方面で仕事が殺到して大渋滞が発生しているようです。
私も今月は肉体的にかなりきつかったです。ほとんど休日がありませんでした。明日は納品は4月で売上が3月31日の製品が多数発生しそうです・・・。
モーツァルトの音楽とはかけ離れた経済的喧騒です。

2014年3月23日日曜日

K.282  ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 第1楽章

角田山の雪割草(2014.3.23)
すっかり春めいてきました。
今日は午後から陽光も差し込んできたので、近くの山に行ってきました。雪割草が可憐な姿を見せてくれました。また桜の木はかわいい蕾を沢山つけていました。もう嬉しい春の足音が聞こえます。

雪割草に寄せて、モーツァルトのピアノ・ソナタを聴いてみます。
このK.282は彼の約18曲あるピアノ・ソナタの中でも、アダージョで始るとても珍しい曲です。またメヌエット楽章を持っている点も特異です。
当時はフォルテピアノの黎明期でモーツァルトがこのジャンルで実験的な工夫を凝らしているように感じられます。
この第1楽章は憂いをおびた繊細な雰囲気に満ちています。

ピアノ・ソナタ 変ホ長調 K.282/第1楽章 Adagio

2014年3月11日火曜日

K.482 ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 第3楽章

三寒四温。春はすぐそこまで来ています。とても心がはずむ季節を迎えようとしています。
先日、FMでこの曲が流れていました。「ああ27番だ・・・・」と思いきや、なんと22番の第3楽章でした。何十年もモーツァルトのピアノ協奏曲を聴き続けていて、この体たらくです。
改めて聴いてみると22番と27番の第3楽章はとても似た雰囲気をもっています。

この22番は21番ハ長調と23番イ長調という有名な作品に挟まれて、やや控えめな印象を受けますがとても魅力的な曲です。作曲されたのは1785年の12月。予約演奏会のために書かれています。
オーボエの代わりにクラリネットを使った最初のピアノ協奏曲で、トランペット、ティンパニも加わった大きな編成による、堂々たる作品となっています。

ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K.482/第3楽章 Allegro