当時チェンバロに代わってフォルテピアノという新しい楽器(現在のピアノの前身)が登場し始めていて、その楽器の可能性に対する興味から生まれ、先輩のハイドンを意識した作品となっています。
2年後のアウクスブルクからパリへの旅行でも、モーツァルトはこの6曲をよく演奏していたといいます。
この作品はその第2番にあたり、全体を通して3拍子の軽やかな舞曲を思わせ作風となっていますが、この第2楽章の短調の透明な美しさは曲全体に深みを与えています。
シチリア風リズムに似た古風な様式で、後のピアノ協奏曲第23番の第2楽章を彷彿とさせます。
ピアノ・ソナタ へ長調 K.280/第2楽章 Adadio
◆余談◆
毎日とても暑い日が続きます。高校野球も始るようで、これからが夏本番でしょうか?
やはり年齢とともにこの暑さは堪えます。
私は先日ローズマリー様より御裾分けでご自愛シールをいただき、早速携帯のケースに貼らせていただいております。どうか皆様もご自愛ください。