登場人物はいずれもこの劇団に応募してきた歌手で、ソプラノのヘルツ夫人とジルバークラング嬢、そしてテノールのフォーゲルザングの3人です。
前半のアレグロ・アッサイの部分では二人のソプラノが、自分こそがプリマドンナだと言い張って、技巧をこらした歌唱で激しく争います。そこにフォーゲルザングが「芸術家たるもの、他の芸術家にケチなんかつけちゃいけない。そういうことは芸術の品位を汚すことになるんだから、慎まなくてはいけない」と仲裁に入りますが、二人は争いをやめないため「小さな音で、一番小さな音で、弱く・・・」という風にピアニッシモで結ばれます。
モーツァルトが得意とした、喜劇的でユーモアあふれる人間描写と、生き生きとし音楽で、活力に満ちた作品に仕上がっています。
ちなみに初演の時、ヘルツ夫人役はかつてモーツァルトが恋い焦がれたアロイジア・ウェーバー(結婚してランゲ夫人)が歌っています。
「劇場支配人」 K.486/第3曲 三重唱「私がプリマ・ドンナよ!」Allegro assai 変ロ長調
◆余談◆ 明日3月1日は「FM50三昧」
最後の15分しか聴けなかった25日の「きらクラ!」ですが、なんとブロ友のいーともさん、BWV1000番さんのお蔭で、放送内容を概ね知ることができました。本当にありがとうございました。
実は私、今回のBGM選手権のお題が「夏でもないのに・・何で??・・。よもやこだまっち様、御乱心!!か・・?」と思っていたのですが、ブロ友さんのお蔭で納得しました。渡辺徹さんの奥様が榊原郁恵さんなんですね!!
納得はしたけど、いざ音楽を当てるとなると難しい!! 全く影を感じさせない輝くような明るさとパワーに満ちた詩と、ふかわさんのハイテンポな朗読に合わせられる音楽がなかなか見つかりませんでしたが、当然ボツ覚悟で一応記念なんで投稿してみました。
懐かしの鈴木大介さん、伊藤恵さん、渡辺徹さんのお声も聞けるんで、明日の放送の【やわらかクラシック】コーナー(午後4時半頃~)が楽しみです。
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