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新潟市角田浜より望む日本海(2014.9.13撮影) |
モーツァルトの初期の交響曲はなかなか取り上げられる機会は少ないですが、今日は彼が最初に書いた交響曲を聴いてみます。
1763年6月9日からモーツァルト一家は3年半にも及ぶ西方への大旅行に旅立ちました。
僅か7歳のモーツァルトは各地で多様な音楽を吸収し作曲技術を格段に高めたといわれています。
この第1番も当時ロンドンで活躍していたクリスチャン・バッハの影響を受けているといわれています。
1764年末から65年1月、モーツァルト8歳の時にロンドンで作曲されました。
この第1楽章はモルト・アレグロで簡単なソナタ形式になっています。
交響曲 第1番 変ホ長調 K.16/第1楽章 Molto Allegro
◆余談
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モーツァルトの初期の作品はなかなか触れる機会が少なく、どうしても後期の完成度の高い作品ばかりを取り上げがちになりますが、彼の歴史を知る上ではやはりしっかりと聴いておきたいものです。
今回この最初の交響曲を取り上げたのには理由があります。
それは、あの有名な吉田秀和さんの『名曲の楽しみ モーツァルト その音楽と生涯』が今出版されているからです。
私も6月に買っていた第1巻を最近ようやく読み始めています。
なんとNHKで1980年4月から7年間に亘って放送されたものの書き起こしで、来年の1月までに全5巻が発刊されるそうです。 私も当時、時々聴いていましたが、こうして本になるとは思っていなかったので凄く嬉しいです。
モーツァルトの作品を時系列に丁寧に解説した一級品の内容で、文体も語り口調でとても親しみがもてます。 洋書の翻訳調の書籍に比べると遥かに分かりやすい内容になっています。
これから私も何年もかけてCDを再生しながら読ませていただきます。