2014年9月23日火曜日

K.37 ピアノ協奏曲 第1番 ヘ長調

角田山から望む新潟平野
ピアノ協奏曲というジャンルは、モーツァルトが発明・開発し完成させたといっても過言ではないと思います。 そのスタートとなった第1番を聴いてみます。
1767年に作曲されたこの1番から4番(K.37、39、40、41)はモーツァルトが他人の作品をピアノ協奏曲用に編曲したものです。モーツァルト自身はこれを他人の作を寄せ集めたものという意味の「パスティッチョ」と呼んでいました。
この第1番は、当時ウィーンで活躍していたラウパッハとホーナウアーというチェンバロ奏者の作品から1楽章ずつ抜き出して編曲しているそうです。
このような作業を通じて磨きをかけた作曲技法は、以後に創り出す歴史的な作品群に結実していきました。

ピアノ協奏曲 第1番 ヘ長調 K.37/第1楽章 Allegro


余談
モーツァルトのピアノ協奏曲の初期の作品はなかなか聴く機会がありません。
第9番「ジュノム」K.271がよく演奏される最も番号の若い作品のような気がします。
改めて聴いてみると、この第1番も他人の作品の編曲とはいえ、いかにもモーツァルトという雰囲気をかもし出しています。

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