このパリ旅行でモーツァルトが作曲した多くの作品の中で、最も有名なのは、フルートとハープのための協奏曲 K.299(297c)と、今回聴く交響曲「パリ」でしょう。
この交響曲はル・グロの依頼で1778年6月~7月に作曲しました。ル・グロは例の協奏交響曲のスコアを見当たらなくし、上演しなかった当事者で、モーツァルトにとってあまり気の進まない注文であったと思われますが、断れる立場でもなかったようです。
当時のパリでは、オペラやオーケストラの音楽が非常に愛好されていて、そのパリっ子の好みを巧みに反映させ、依頼主を大満足させる作品に仕上がっています。
第1楽章は以前(2013年6月)取り上げました。この第3楽章は弱く始まって、急に強いトォッティになり、聴衆の好みを刺激してやんやの喝采を浴びたようです。疾走するように曲は展開し、一気呵成にコーダへ入っていきます。
交響曲 ニ長調 「パリ」K.297(300a)/第3楽章 Allegro ニ長調 2/2 ソナタ形式
Link▶▶ 交響曲 ニ長調 「パリ」 第1楽章
フルートとハープのための協奏曲 第1楽章 第2楽章 第3楽章
<写真>福島潟(新潟市北区)から望む五頭山と冠雪した飯豊連峰大日岳方面(11月26日撮影)
◆余談◆
新潟の11月は例年、どんよりした雲に覆われ、冷たいみぞれや雪に耐える日々が多いのですが、今年は珍しく好天が続きます。
今日も晴天の中、雪化粧を始めた峰々が青空を背景に光り輝いていました。冬は間近に迫っています。
先日、「きまクラ」を聴きながら鞍掛山散策を楽しみました。
返信削除まもなく軽アイゼンの時がきます。
お互い「雪国」ではありますが、盛岡は冬は晴れが多く、その代わり寒さが厳しいようです。
お元気に冬を迎えましょう。
山好きかっちゃんさん
削除今晩は。コメントありがとうございます。鞍掛山への散策の記事で岩手の様子を知ることができます。これから冬に備えてお互い健康に留意して乗り切りましょう!
コメント欄が上手く活用できるようになりました。感謝です。
返信削除今日は、「山菜採りの名人」Sさんが来訪。「山から採ってきた生花」を豪快・繊細に飾ってくれました。
love mozartさんの「シベリウス交響曲第2番第一楽章」(「きらクラ!」20140601, 20140525)に関わった人です。
山好きかっちゃんさん、コメントありがとうございます。
削除かっちゃんさんのブログも拝見しております。
山で採れた花を生けるなんて、素敵な趣味ですね!! 野趣あふれ心なごみます。
ありがとうございました。