2016年11月7日月曜日

K.307 (284d) アリエット「鳥たちよ、毎年」

大変長らくご無沙汰しておりました。
久しぶりにモーツァルトの歌曲を聴いてみます。

この曲は1777年10月から翌年の3月までに書かれたと思われています。
この時期、モーツァルトは母と二人で就職活動のためにパリを目指していましたが、途中マンハイムで5ヶ月半もの長居をして、ザルツブルクの父をいらいらさせていました。
その際書かれた2曲の歌曲の第1曲であり、当地のフルート奏者ヴェントリングの娘アウグステ(当時25か26歳)のために、彼女の求めに応じてフェラン(Antoine Ferrand, 1678-1719)によるフランス語の詩に曲ををつけたものと思われます。
2分に満たない短い曲で、フランス趣味豊かななめらかな旋律の曲です。

<歌詞大意>
鳥たちよ、おまえたちは毎年、木の葉の落ちる冬になるとここを去っていってしまう。
冬を避けるためではなく、花の季節にしか恋ができない運命だからだ。
そして一年中恋ができるように、花の季節が過ぎるとおまえたちはそれを別の土地へ探し求めるのだ。
   (音楽の友社「作曲家別名曲解説リブラリー モーツァルトⅡ」より)


アリエット「鳥たちよ、毎年」K.307 Alegretto 2/4 ハ長調

<写真>弥彦神社 もみじ谷(11月7日撮影)

余談
長い長い間、更新しませんで、大変申し訳ありませんでした。
またぼちぼち始めますので、お時間のある方は是非お立ち寄りください。
当地は紅葉の盛りを迎えています。今日は予想外の晴天に恵まれて、弥彦神社に行ってきました。菊祭りで随分賑わっていましたが、カメラを抱えた多くの人々はもみじ谷を目指していました。
太陽の光を一杯に浴びた一面の紅葉が実に見事で、自然の営みの美しさに言葉を失いました。

8 件のコメント:

  1. こんばんわ。お帰りなさい。楽しみです。時々寄らせていただきます。

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    1. やぱげーの@神戸様
      お久しぶりでした。早速にコメントをいただきありがとうございました。
      休眠中もやぱげーの様のブログは拝見させていただいておりました。
      マラソンに音楽に前向きなご様子に元気をいただいておりました。
      これからもよろしくお願い申し上げます。

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  2. こんばんは。更新を大変うれしく拝見しました!
    紅葉の写真にいやされます。
    またよろしくお願いいたします。

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    1. じゃく様、早速にコメントありがとうございます。m(__)m
      隠遁生活の間もじゃく様のブログへはお邪魔させていただいておりました。
      マーラーへの深い思いには感動しました。
      また、きらクラ!! でもお名前を何度か拝聴させていただいておりました。
      これからもよろしくお願いいたします。

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  3. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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    1. ご無沙汰しておりました。
      建前上妄想旅行でオーストリアに行ってたもので、おとなしくしていましたが、毎週きらクラ!!は聞いていました。BWV1000番様のブログも拝見しておりました。
      また、ぼちぼち更新しますので、よろしくお願いいたします。
      ところで、前回BGM選手権の同曲異文もBWVさんのブログを拝見するとすぐわかるのでとても参考になります。

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    2. ※すみません。上のBWV1000番様のコメントは、私のスマホの 操作ミスで消えてしまいました。ごめんなさいm(__)m
      ブログ再開にあたっての有り難いご挨拶をいただいておりました。消してしまいまして、本当にすみませんでした。m(__)m

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    3. いえいえ、お気になさらずに。

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