引き続き1773年、モーツァルト17歳の時の作品を聴いてみます。
この年は非常に多作で、弦楽四重奏曲、交響曲をはじめ他の作曲家の作品に触発されながら、モーツァルトは新しい音楽の可能性を探っていた時期だともいえると思います。
この弦楽五重奏曲はミヒャエル・ハイドン(有名なヨーゼフ・ハイドンの弟)の最初の弦楽五重奏曲に触れて、同様の編成の作曲を試みたものと思われます。
この年の春に書き始めて、ウィーン旅行から帰ってきてからハイドンの2番目の五重奏曲を知って、さらに書き直し12月に完成しました。
この曲を書いてから次の弦楽五重奏曲(K.515)を作曲するのは、実に14年後の1787年になります。この1曲だけポツンと何の目的で書かれたのかは不明です。
ここで聴く第3楽章はメヌエットで、へ長調のトリオが書き直しの際加えらました。
弦楽五重奏曲(第1番)変ロ長調 K.174/第3楽章 Menuetto ma allegretto
◆余談◆
最近ずーっとモーツァルトの10代の作品を聴いています。普段あまり聴く機会のない曲です。
この弦楽五重奏曲も2番以降は名曲の誉れ高い作品ですが、この1番は殆んど演奏会でも取り上げられません。しかし、モーツァルトの作品の成熟していく過程のスタートとして興味深いものがあります。
いつも楽しみにしています。
返信削除私は昨日冬タイヤに交換、インフルエンザワクチン接種をして来ました。
お元気にこの冬をお迎えください。
(パソコンのバージョンアップ、それに伴う諸々でコメント欄が使えるかテスト送信させて頂きました。)
山好きかっちゃんさん、ご無沙汰しております。
削除コメントありがとうございます。
いよいよ本格的な冬の到来ですね。当方は今日、タイヤの交換予定です。