同じ時期に予約演奏会のために続けて書かれた、ハ長調のピアノ協奏曲を聴いてみます。
モーツァルトのハ長調の管弦楽曲によくみられるように、この曲もトランペットとティンパニーが用いられていて、祝祭的で堂々とした曲想を奏でています。同じハ長調の名作ピアノ協奏曲(第21番) K.467やジュピター交響曲を彷彿させる風格を感じさせます。
また、当時モーツァルトが研究していた対位法的な手法が、ピアノ協奏曲では初めてこの曲に反映されているともいわれています。
初演は1783年3月11日、ブルク劇場におけるアロイージア・ランゲの演奏会でした。そして引き続き3月23日に皇帝ヨーゼフ2世の臨席をあおいだ演奏会でも取り上げられ、大成功であったという記録が残っています。
ピアノ協奏曲(第13番)ハ長調 K.415(387b)/第1楽章 Allegro
<写真> ウィーン フォルクス庭園にて
◆余談◆ いしかわ・金沢の音楽祭がすごい!!
ここ最近の陽気で、1mもあった雪も瞬く間に溶けてしまいました。春の足音が聞えてきました。
春といえば、当地で開催されていたラ・フォル・ジュルネが緊縮財政のため今年から開催されなくなりました。残念です。
ところで、同じく金沢も昨年からラ・フォル・ジュルネを止めましたが、こちらは何と!!独自企画で、今年はモーツァルトの音楽祭をやるそうです!!
「風と緑の楽都音楽祭2018」のプログラムを見てビックリ!!!!
参加ア―ティストが・・・・・ウラディーミル・アシュケナージ、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、アマデウス室内オーケストラ、ライナー・キュッヒル(Vn)、辻井伸行(pf)・・・・・・等々、錚々たるメンバーのオンパレード!!!
各公演はラ・フォル・ジュルネと同じ形式で、1時間以内で料金は3千円以内!!
こういう企画を見てしまうと、私の全ての自己抑制機能は崩壊してしまいました。
夢中で先行予約に申込、11公演に申し込みました。特にアシュケナージ指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢、辻井伸行さんの、ピアノ協奏曲21番、26番が取れたことはとても嬉しかったです。それにしても、これだけのアーティストを集められる金沢の企画力・都市力は凄いです。『加賀百万石』の威光にただただ平伏すのみです。感謝・感謝で参加させていただきます。
今年のゴールデン・ウィークは、数年ぶりに金沢でモーツァルト三昧です!!!。
FMからモーツァルトの調べが流れない日はありませんね。毎日至福の時をお過ごしのことと存じます。それにしても、さすが「前田様」の加賀の国は違いますね。文化の無い、田園しかない越後とは雲泥の差です。アシュケナージに、ザルツブルク・モーツァルテウム、その上辻井君とくれば、最強ですね。新潟は一体何を考察検討して、中止を決定したのでしょうか。ただ、呆れるのみ。もう二度と新潟にはクラッシックの光は差しそうにもありません。金沢を楽しんで来てください。
返信削除匿名様、コメントありがとうございます。
削除当地、新潟のりゅーとぴあを中心とする施設・環境はどこにも負けていないと思うのですが、文化面ではまだまだ後塵を拝している感じです。
しかし、アマチュア・オケ、ジュニア・オケなども確実に力を付けていますし、これからに期待したいと思います。
情報ありがとうございます。
返信削除4/29の演目、ピアノ協奏曲20番より アレルヤ?とは一体なんだろう
Hummel Note様、コメントありがとうございます。
削除金沢のプログラムの4月29日のお問い合わせの件ですが、表記が省略されているためにわかりにくくなっております。
おそらく、ピアノ協奏曲20番より抜粋で一部の楽章を演奏して、「アレルヤ」は別の曲の、モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)K.165の第3楽章の「アレルヤ」を指していると思われます。
ここはソプラノの森麻季さんが歌われるのでしょうね。
とにかく魅力的な演目のオンパレードです。
今日、ネットで販売状況を確認したら、さすがに辻井さんの2公演は売り切れていました。