毎年12月5日は何か特別なことをしようと思ったこともありましたが、やはり心のおもむくままに大好きなモーツァルトの曲をひとり静かに聴き入ることが一番ぴったりするようです。
なんとなく心がほっとする週末、今日はヴァイオリン協奏曲(第3番)を聴いてみます。
以前も取り上げて第1楽章を載せましたが、今日は第2楽章アダージョを聴いてみます。
伸びやかなヴァイオリンの繊細なメロディで始るこの楽章は、終始穏やかに流れ、控えめに寄り添うオーケストラのハーモニーが見事に調和して天国的な安らぎを感じさせてくれます。
ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216 第2楽章 Adagio
◆余談◆モーツァルトのヴァイオリン協奏曲はこの3番で飛躍的な発展を遂げたといわれています。 わずか3ヶ月前に書かれた第2番と比べると確かに成熟した様式美があり、奥深い豊かな表現が聴くものを魅了します。
この年に第5番まで書き上げたモーツァルトはその後はヴァイオリン協奏曲を一切書きませんでした。ヴァイオリン・ソナタは長い間にわたり数多く残していることを考えるとちょっと不思議に思われますが、ご本人的には極めてしまったのかもしれません。
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