第4楽章はアレグレット・コン・ヴァリアツィオート イ長調 2分の2拍子。
主題と6つの変奏で構成されています。
明快な主題ののちに、弦によって奏される主題をクラリネットが伸びやかに彩る変奏Ⅰに始まって、変奏Ⅵ(コーダ)まで、バリエーション豊かな室内楽の楽しさを満喫させてくれます。
クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581/第4楽章 Allegretto con variazioni イ長調
◆余談◆
この名曲が作られたのは、フランス革命の年1789年です。
この時期のモーツァルトは経済的に非常に困窮していました。ウィーンでの人気が凋落し、収入の道が途絶えつつあり、さらに妻コンスタンツェの療養に多額の費用がかかりました。友人に借金を懇願する手紙を多数書いています。
時代の寵児として活躍をし、経済的にも非常に豊かだったつい数年前がうそのような状況でした。
そんなの中で、モーツァルトは残りの人生2年あまりの間に、比類なき名曲の数々を私たちに残してから天に召されていきました。
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