モーツァルトは1783年7月に妻コンスタンツェを紹介するためにザルツブルクに帰郷しました。その滞在の帰途にリンツに立ち寄った際に書かれたのがこの交響曲です。
リンツでは大歓迎を受け、トゥーン伯爵の邸宅に迎えられしばらく滞在しました。その際伯爵が企画した音楽会のためにこの曲が書かれたといわれています。
手紙などの資料によると10月30日から書き始めて11月4日の音楽会に間に合わせたようです。コピー機などない時代、各パート譜に写す手間等考えると信じられないスピードです。
曲は4楽章からなっていて、全体にのびやかで気品のある快活さに溢れた魅力的な作品です。
この第4楽章は短くてきびきびした主題がリズミックに展開して知的な感じがします。
交響曲 ハ長調 K.425「リンツ」/第4楽章 Presto
■写真に寄せて■
実りの秋です。ここ新潟平野もたわわに実った稲穂で埋め尽くされていましたが、現在はほとんど収穫も終えています。写真は1週間前の19日に角田山を望む蒲原平野で撮影しました。
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