モーツァルトがウィーンに定住した1781年に書かれたヴァイオリン・ソナタを聴いていますが、今日は「アウエルンハンマー・ソナタ」集の最後の第6曲目を取り上げます。
全体は3楽章からなっていて、非常に華麗で堂々とした構成になっています。
この第3楽章はアレグロで変ホ長調ですが、特徴的なのは、まるで協奏曲のようなロンド形式の楽章になっていることです。
スキップするような軽やかな主題の後に、ピアノとヴァイオリンの力強いユニゾンがあり、ピアノのオーケストラ風の分散和音の伴奏があり、カデンツァ風のコーダさえついて、とてもダイナミックな音響を生み出しています。曲集の最後を飾るのにふさわしい見事なフィナーレです。
ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.380(374f)/第3楽章 Rondeau(Allegro)
◆余談◆
「アウエルンハンマー・ソナタ」集のうちの3曲の一部楽章を聴いて来ましたが、どの曲も実に魅力的で、モーツァルトの涸れることのない豊かな才能の大海を感ぜずにはいられません。
この時期にモーツァルトはザルツブルクの大司教とは完全に決別して、これ以後、自由な作曲家としてその才能の爆発ともいえる、数々の名作を生みだす黄金期を迎えることとなります。
今朝、鞍掛山を歩きながら2010年4月9日・「きまクラ」を楽しみました。
返信削除するとモーツァルトの「春への憧れ」が流れてきました。
「楽しや五月、草木は萌え…」とおぼろに歌詞が浮かんできます。今、ネットで調べたら、「戦後小学6年の音楽」とのこと。 音楽の先生を囲んで授業で歌った曲でした。
「美しい曲と春の写真」を感謝いたします。
かっちゃんさん、コメントありがとうございます。
削除7年前のきまクラの録音を楽しんでおられるようで、すごい「きまクラ・きらクラ!」愛ですね……!!
ブログを拝見すると、そちらの鞍掛山の雪解けも進んでいるようで、もうすぐ輝くような春がやって来ますね。当地もようやく桜の開花宣言が出始めました。