2017年4月10日月曜日

K.448 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 第3楽章

第3楽章はモルト・アレグロ、ニ長調、4分の2拍子。
冒頭、第1ピアノによって示される快活なテーマは、K.331のトルコ行進曲に似た音型を持っています。このテーマが何度か繰り返して演奏されるロンド形式になっています。
途中短調のテーマをはさみながら、終始軽快に走り抜けるように華麗に曲のフィナーレを迎えます。
またこの楽章では「第1ピアノのパートは、高いFis---というモーツァルトが他の鍵盤楽器作品では決して使わなかった音---を含んでいる。……中略……彼女(アウエルンハンマー嬢)が高いFisを(高いGも)備えたより新しい楽器を所有していたため、モーツァルトは面白がって彼女のためにその音を使ったのだと思われる。」(モーツァルト全作品辞典、P375 より引用)とロバート・D・レヴィンは述べていますが、モーツァルトの新しい楽器に対する前向きな姿勢が感じられます。


2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448(375a)/第3楽章 Molto allegro

参考■フォルテ・ピアノでの演奏(YouTubeより)
   Link▶▶ Sonata for Two Pianos in D major, K. 448 - (Ⅲ) Molto allegro 

余談・「きらクラ!」新年度スタート
冒頭でブロ友の山好きかっちゃんさんのお便りが紹介されました。ホームページのイラストについてのタイムリーな内容で、新しいイラストでステッカーを作っては……の提案に、何と!!!!! もう出来上がっているとのことで、素晴らしいリスナーとスタッフのシンクロに感激しました。
また、DONの正解音楽・当選音楽が新しくなって新鮮な感じです。不正解音楽は不朽の名作(?)のため変更なし。
そして今回のBGM選手権のお題は、金子みすゞさんの琴線に触れる詩でしたが、4つ紹介されたBGMはいづれも素晴らしいもので、詩の世界が一層魅力的に響きました。特にベストのオルフ作曲 歌劇「月」のラストシーンは冒頭の子どもの声も効果的で、秀逸な作品でした。カルミナのイメージしかなかったオルフに、こんな曲があったなんて全く知りませんでした。
今週は名付け親の出題がありませんでしたが、来週は「ご無沙汰合唱団」の「愛のあいさつ」特別編成かな?

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