1773年3月、最後のイタリア旅行から帰郷したモーツァルトは、その年の7月から9月にかけてウィーンに旅行しました。
その時に書かれた弦楽四重奏曲を聴いてみます。
この曲集もミラノ四重奏曲集と同様に6曲からなっていて「ウィーン四重奏曲」と呼ばれています。6曲全て4楽章形式になっていて、主にハイドンの作品から刺激を受けて、ウィーン滞在中に書かれています。このK.170はそのウィーン四重奏曲の第3曲目にあたります。
この第1楽章は変奏曲形式になっていて、ウィーン風のディベルティメントの伝統を感じさせ、ゆったりした主題の旋律はハイドンの作品から模して、モーツァルトなりの工夫が施されています。
弦楽四重奏曲(第10番)ハ長調 K.170/第1楽章 Antante
<写真> ウィーン シェーンブルン宮殿の庭園
◆余談◆今週の「きらクラ!」
今回のBGM選手権は私にとっては超難問でまたまたお手上げ状態でした。
目に見える美し光景と対照的な心の陰を表現できるような音楽・・・・思いつきません。放送では光景を温かく描写したテレマンのフルート協奏曲がベストとなりました。
最後の真理さんの1曲、アルビノーニのアダージョの「今日も洗濯物乾かなかった」には笑ってしまいました。次回は再放送で、本放送はお休みのようです。・・・・残念。
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