1773年に書かれたウィーン四重奏曲の5番目にあたる曲を聴いてみます。
この曲は格別新しい試みをしたものではなく、むしろ伝統に即した作品といえるもので、新味はないかわりに安定した美しさを具えています。
この第2楽章は第1ヴァイオリンが歌いあげる抒情的な旋律に、第2ヴァイオリンとヴィオラが拍をずらしながら分散和音を刻み豊かな背景を彩っています。
この第1テーマの旋律は「フィガロの結婚」の伯爵夫人のアリア「愛の神様」を思い起こさせます。
弦楽四重奏曲(第12番)変ロ長調 K.172/第2楽章 Adagio 変ホ長調
<写真>新潟市西蒲区夏井のハザ木と弥彦山(11月撮影)
◆余談◆---愛猫に捧げる---
早いものでもう師走を迎えました。
実は先月下旬、我が家の4匹の愛猫が相次いでインフルエンザに罹患し、2匹は回復したのですが、残念ながら高齢(17才:人間でいうと80~90才)の2匹が何度かの点滴治療も効果なく天に召されました。
生き物を飼っていると必ずお別れは来るとはわかっていても、やはり辛いものです。特に家人は自身の子供のように可愛がっていたので、その悲しみ・喪失感を思うと言葉を失います。
17年間本当にありがとう。ゆっくり天国で休んで、気が向いたらまた遊びに来てね。
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