2018年9月3日月曜日

K.454 ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調/第1楽章

K.451のピアノ協奏曲を作曲後、モーツァルトはピアノと管弦楽のための五重奏曲 変ホ長調 K.452ピアノ協奏曲(第17番)ト長調 K.453と矢継ぎ早に傑作を生みだします。
そして4月には、今日聴くヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調を作曲しました。
ヴァイオリン・ソナタはモーツァルトが7才から32才の長い期間にわたって書き続けられた最も息の長いジャンルですが、この作品を含めた最後の4曲が1788年迄に作られ、いずれも完成度の高い充実した内容になっています。
このソナタは、当時ウィーンを訪れていたイタリア生まれの非常に優れた女流ヴァイオリニストのレジーナ・ストリナザッキのために書かれたことで有名で、4月29日にウィーンのケルントナートーア劇場で、彼女のヴァイオリン、モーツァルトのピアノによって初演されました。
前作のピアノ協奏曲にも見られた交響楽的なスケール感がこの作品でも反映されています。第1楽章はラルゴのゆったりした情感豊かな導入部で始まり、そのあとアレグロの主要部になり、第1主題とヘ長調の第2主題が活発に展開します。


ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454/第1楽章 Largo - Allegro

Link >> 第2楽章   第3楽章

<写真>ザンクト・ギルゲン(モーツァルトの母の出身地)市庁舎前のヴァイオリンを弾くモーツァルト像

3 件のコメント:

  1. この曲、テーマから第二主題への変化、転調の多い展開部。何もかも完璧に思えるほどの名曲ですね

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  2. Hummel Note様
    コメントをいただき誠にありがとうございます。
    HP等拝見すると本格的にピアノをなさっている方のようで、ド素人の私は赤面しそうです。
    ただただモーツァルトが好きで、聴いていると幸せになれるという気持ちを拙い内容でお伝えしているので、至らない内容はご容赦ください。

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