2016年1月20日水曜日

K.481 ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 第1楽章

モーツァルトは生涯に亘って40曲以上のヴァイオリン・ソナタ(ピアノとヴァイオリンのためのソナタ)を書いています。
この作品はその中の最後から3番目にあたり、非常に充実した構成になっていて、アインシュタインが「三大ソナタ」( K.454、K.481、K.526)と称した中の一つです。
この年(1785年)の後半には「フィガロの結婚」の作曲に取り掛かっていて、多忙の中で作曲されましたが、その目的ははっきりしていません。1786年にホフマイスターから出版されていることから、生活費を捻出するためとも考えられています。事実このころモーツァルトがホフマイスターに借金を無心する手紙が残されています。
この第1楽章はモルト・アレグロ、ソナタ形式で快活・明朗な楽章です。第1主題はピアノが担い、第2主題はピアノとヴァイオリンが対等にかけあいます。展開部に入るとジュピター交響曲の最終楽章の有名なモティーフが現れるのも興味深いところです。


ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.481/第1楽章 Molto allegro
<写真>富士山本宮浅間大社 湧玉池にくつろぐカモたち(2016年1月上旬撮影)

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