第4楽章はロンド形式で、独奏ヴァイオリンが奏でる快活で愛らしい主題が4つのエピソードをはさんで反復されます。
それぞれのエピソードは性格を異にし、快活、典雅、力強さを示す主題になっています。3楽章もそうですが、通常のセレナードのイメージとは異なった雰囲気をもっています。
また、この楽章は後にクライスラーによりヴァイオリンとピアノの楽曲として編曲されて有名になりました。
セレナーデ ニ長調 K.250(248b)/第4楽章 Allegro ト長調 2/4 ロンド
●参考● ロンド:アレグロ(クライスラー編曲)※冒頭部分
◆余談◆
ハフナーセレナードの全8楽章の内、通常の祝典音楽とは趣の異なる2楽章をご紹介させていただきました。
この機会に久しぶりに全曲を聴いてみましたが、各楽章とも変化に富んだ豊かな楽想に満ちていて、1時間があっという間でした。こんな素晴らしい曲が生演奏される中で結婚式を挙げるなんて、ハフナー家は最高に贅沢ですね。
現代の写譜屋さん---地味に凄い!!!
先日たまたまNHKの「サラメシ」(中井貴一さんがナレーション)を見ていたら、写譜屋さんの仕事が紹介されていました。正直、驚くことばかり。私なんかは現代は作曲家もパソコンのデータで作って、各パート譜もコンピュータで自動的に出来るものだと思っていました。
が、なんと!! 放映された映像では、本番ギリギリに作曲者(編曲者)から大量のファックスが送られて来て、受けた会社が各担当者に分配し、担当者は大急ぎで手書きで各パート譜等を書き上げていました。
ウォーー!!! 愛すべきアナログの世界! モーツァルトの時代とあんまり変わってない!!!
こうやって表舞台にはでなくても、陰で支えてくださっている方々のご苦労のおかげで、私たちは楽しませていただいているんですね。ほんとうにどこかのドラマみたいですが、「地味に凄い!!」方々に感謝・感謝です。
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