第1幕の開幕です。
時は18世紀、舞台はスペイン、セヴィリャのアルマヴィーヴァ伯爵の館。
伯爵の従者フィガロと、同じく伯爵家の女中スザンナの結婚式当日のお話です。
アルマヴィーヴァ伯爵から結婚する2人に与えられた部屋で、フィガロは伯爵が下さるというベッドが部屋に入るかどうかをみるため部屋の寸法を測っています。スザンナは鏡台に向って帽子を被ろうとしています。
その冒頭に歌われる小二重唱です。ふたりの希望にあふれる気持ちを軽やかに奏でます。
フィガロの結婚 K.492 第1幕「5つ… 10… 20…」
<訳> (小学館 魅惑のオペラ 01巻より転載)
フィガロ 5つ… 10… 20… 30… 36… 43…
スザンナ 本当にうれしいわ、あつらえたみたいに、私にぴったりよ。
見てよ、フィガロ、ちょっと見てよ、私のベール。
フィガロ すばらしい。よく似合うよ。あつらえたみたいだ。
スザンナとフィガロ
婚礼の日の朝。私に(君に)なんて愛らしくて、素敵なんだろう。
スザンナお手製のこのベール
◆余談◆
期待感でうきうきするような素晴らしい序曲の後に、すぐこの二重唱が始まりますが、ここまで聴いただけで、完全にモーツァルトの世界に陶酔してしまいます。見事なプロローグです。脱帽!
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