尾瀬 大江湿原のワタスゲ
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当地はまだ梅雨が明けません。今日はピアノ・ソナタを聴いてみましょう。
K.330 ハ長調のソナタは、その愛らしい旋律でとても親しまれています。
作曲時期につては、当初1778年にパリで作られて、K.310、K.330~333のセットで、《パリ・ソナタ》 と考えられていました。その後1970年代、自筆譜の筆跡の研究から「早くても1780年の夏」と発表されました。さらに1980年代に入り、アラン・タイソンという研究家が自筆譜の五線紙の種類や透かし模様を分析し、K.330~ 332の3曲は、1783年にウィーンまたはザルツブルクで作曲されたもので、K.333は1783年の末にリンツで作曲されたと判断しました。この説が正しければ、本来のK番号はもう100番ほど後になりますが、確定的ではないため、現在もこの番号で親しまれています。
作曲時期につては、当初1778年にパリで作られて、K.310、K.330~333のセットで、《パリ・ソナタ》 と考えられていました。その後1970年代、自筆譜の筆跡の研究から「早くても1780年の夏」と発表されました。さらに1980年代に入り、アラン・タイソンという研究家が自筆譜の五線紙の種類や透かし模様を分析し、K.330~ 332の3曲は、1783年にウィーンまたはザルツブルクで作曲されたもので、K.333は1783年の末にリンツで作曲されたと判断しました。この説が正しければ、本来のK番号はもう100番ほど後になりますが、確定的ではないため、現在もこの番号で親しまれています。
前作のK.310イ短調のソナタとは対照的な作風で、シンプルで明るく軽やかな旋律は心を浮き立たせてくれます。
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330/第1楽章 Allegro moderato
◆余談◆
モーツァルトの作品の中には、作曲時期がはっきりしないものが多々あります。
今でも研究者の方は自筆譜の筆跡や紙質等を調べておられるのでしょうか?ご苦労さまです。
ところで皆さんはモーツァルトの自筆譜をご覧になったことありますか?私はラ・フォル・ジュルネ東京の時、丸の内で海老沢敏先生の所蔵品を拝見したことがあります。
美しい筆跡でとても神々しく輝いて見えました。そのまま「これ下さい。」とレジに進みたい気持ちになりました。
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