2013年7月18日木曜日

K.421 (417b) 弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 第1楽章

角田浜から望む佐渡方面(7月15日撮影)
毎日どんよりとした曇り空です。一時強い雨も降りました。涼しくていいんですが、梅雨明けが待ち遠しい気持ちもあります。(猛暑に見舞われている地方の方々には申し訳ありません)

こんな日はモーツァルトの数少ない短調の弦楽四重奏曲を聴いてみましょう。
このK.421は有名な「ハイドン・セット」第2曲目にあたり、前作の第1番(ト長調 K.387)から半年後の1783年6月中頃にウィーンで書かれています。セット中で唯一の短調作品となっていて、しかもその調性は「ピアノ協奏曲 K.466」、「ドンジョヴァンニ K.527」そして「レクイエム K.626」と同じニ短調になっていて、宿命的な感じもします。
前作のト長調の躍動的なエネルギーにあふれた曲想とは対照的な深い諦念が全楽章を支配しています。
娯楽的な作品に慣れていた当時の聴衆にとってこの曲は受け入れがたいものだったかも知れません。

弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421(417b) 第1楽章 Allegro

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