尾瀬沼周辺のカラマツソウ
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モーツァルトの最晩年の1791年に書かれた小品です。編成はフルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロ、グラスハーモニカ(この演奏はハープで代用)で、それぞれの楽器の旋律の対話が円熟したモーツァルトの様式美の中で、純化された美しさを表現した魅力的な作品です。今日は後半のロンド ハ長調を聴いてみましょう。
グラスハーモニカ五重奏曲 K.617 ロンド Allegretto ハ長調
●コンサート報告●山宮さんの演奏は今年の3月にN響との協演で「フルートとハープのための協奏曲」を聴いて大変感動したのが記憶に新しいのですが、期待を胸に会場に向いました。
深いブルーのドレスで登場した山宮さんが最初の曲の演奏を始められたら、その音色が予想以上にホールに明瞭に響いて会場の素晴らしさを再認識しました。
2曲目はモーツァルトのピアノ・ソナタ ハ長調 K.545ですが、解説ではアレンジなしで譜面通りの演奏がハープで可能とのことで、少し驚きました。ピアノとは違って、柔らかく温かくなめらかな響きがとても心地のいい演奏でした。
途中にトークがあり、ハープの構造を山宮さんが簡単に説明してくださいました。半音の調性はドからシにそれぞれ対応した7本のペダルでフラット、ナチュラル、シャープと3段階で操作するとのことで、びっくりしました。10本の指をあれだけ細かく繊細に動かしながら、さらに7本のペダルを操作していたとは・・・・神業としか思えません。凡人には想像できないすごすぎる世界です。素人の浅はかさで、今までピアノの黒鍵のように半音の弦があるのだと思っていました。
後半も沢山の曲で楽しませていただきました。その中でドビュッシーのアラベスクが一番親しみやすく感じました。
後半も途中トークがあり、山宮さんがお住まいのドイツの国民性のお話がとても意外で面白く感じました。
演奏もトークも大満足の演奏会でした。
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