シンプルでゆったりとしたメロディが、微妙に色彩を変え移ろいながら流れて行く美しさには言葉を失います。
深い安らぎを感じさせてくれる楽章です。
ピアノ・ソナタハ長調 K.545/第2楽章 Andante
◆余談◆K.545は ピアノ・ソナタ第16番? 15番?
モーツァルトのピアノ・ソナタはその時代の研究によって番号が違うものがあります。
このソナタも、旧モーツァルト全集(※)では第15番ですが、新モーツァルト全集では16番になっています。
モーツァルトの時代には、書いた曲がきちんとは残っていないため、ケッヘル番号もその版によって随分と違っているものがたくさんありますが、混乱を避けるため一般的には初版の番号が使われています。
ピアノ・ソナタも現在一般的には番号で呼ぶよりもケッヘル番号で呼ぶ場合が多いようです。
ベートーヴェンのようにきちんと番号が付いていて、「月光」とか「悲愴」などの名前が付いているのに比べると、ちょっと一般的には分かりずらいのは否めません。
※モーツァルト全集・・・国際モーツァテウム財団(国際的権威のあるモーツァルト研究機関)が刊行しているモーツァルトの作品全集で、旧版と新版(1954年~2007年刊行)がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿