室内楽の最高峰ともいわれる、弦楽のトリオK.563の第1楽章を聴いてみます。
この曲はフリーメイソンの盟友で、しばしばモーツァルトの金の無心に応じてくれたウィーンの豪商、プフベルクのために1788年9月27日に書かれました。有名な3大交響曲を書き上げた時期にあたります。
通常の弦楽四重奏からヴァイオリン1本を除いた、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各1本のめずらしい編成になっています。
全体は6楽章形式で、演奏に40~50分かかる大作です。
モーツァルトの円熟した作曲技法と、深みを増した人間性を感じさせる豊かな曲想は、正に「室内楽の最高峰」と云われるにふさわしいものです。
ディベルティメント変ホ長調 K.563 第1楽章 Allegro 変ホ長調
モーツアルトの変ホ長調と言えばk2711、k364、k482、や39番シンホニーが思い浮かびますが、どの曲も総会なウイットに富んでいながらそれと相反するような哀感に陰っていく側面を持ちながら曲が進んでいく用な感じがします、k271では愉悦感に満ちた第一楽章かた、それとあ市販するかのような哀切の感情が満ちてきてその対比の妙に唸らされたりk364ではバイオリンの明るく輝くような雰囲気を引き立たせるかのようにビオラ・パートはニ長調で書かれバイオリンに寄り添いなながらも深く翳りながらあ何か悲しげな雰囲気を出すことで、二律背反したものが同時に進行していく。
返信削除こういったモーツアルトの対比の音楽のあらゆる要素がこの曲から聞き取れるような気がします。三ツの楽器がその主従関係を対等に反目しながらもお高いの求心力といつた部分では常に一つの方向性を指し示しているような、すべてを包含するような音楽の慈しみ、と彼岸のかなたに連れ込まれていくように粛々と進んでいくような感じがしております。