2013年12月1日日曜日

K.239 セレナーデ 第6番 ニ長調 「セレナータ・ノットゥルナ」

1776年1月、20歳を迎えたモーツァルトは、その前後の2年ほどの間、ザルツブルクに腰を落ち着け、宮廷音楽家としての職分を守りつつ、軽い実用的な作品を書いています。
セレナーデ、ディヴェルティメントといった社交的・娯楽的なジャンルの作品が多く残っていて、この曲もその中のひとつで、親しみやすい明るい曲想で広く親しまれています。
「セレナータ・ノットゥルナ(Serenada Notturna)」の表題は、父レオポルトが自筆楽譜に記入したものだといわれていますが、定かではありません。楽章数がわずか3つしかないこと、管楽器が省略されていることなど、一般のセレナーデとは異なった特徴があります。

セレナーデ 第6番 ニ長調 K.239/第3楽章 Allegretto ニ長調

余談
久しぶりに「セレナータ・ノットゥルナ」を聴きました。
毎日、鉛色の低く垂れこめた曇天を見ていると、ついつい短調系の曲に手が伸びますが、この曲のように屈託のない明るい曲は心を晴れ晴れとさせてくれます。モーツァルトの真骨頂です。

0 件のコメント:

コメントを投稿