2017年3月21日火曜日

K.360(374b)「泉のほとりで」の主題による6つの変奏曲

モーツァルトがウィーンに定住してからは、かなり忙しい日々を送っていました。
以前の宮仕えとは違い、自身の収入は自身の手で稼ぎ出さなくてはいけないのですから。
そんな中で音楽の生徒を獲得することは地味ですが堅実な収入源でした。そしてこの時期モーツァルトは生徒たちのための教材用に多くのピアノ曲やヴァイオリン曲を書いています。
現在のように定番の教材が印刷されて出来上がっている時代とは隔世の感があります。
この曲は、ウィーンで最初のピアノの弟子となったド・ルンベック伯爵夫人のために書かれた2曲のピアノとヴァイオリンのための変奏曲の中のひとつで、1781年の7月頃に書かれたものと思われています。おそらく生徒がピアノを弾いて、脇でモーツァルトがヴァイオリンを合わせていたものと思われます。
この主題は、パリ在住中に親しんだシャンソン歌集の中からの「泉のほとりで」という曲から取られているそうです。哀愁を帯びたト短調の旋律が心に沁みてきます。


「泉のほとりで」の主題によるピアノとヴァイオリンのための6つの変奏曲 ト短調 K.360(374b) Andantino 
<写真>近くの白山神社の松の根元の苔?
余談
しばらく所用のために更新が滞ってしまいました。
その間、きらクラ!のBGM選手権では、ファンの会の幹事長ともいえるBWV1000番さんがベストを取られ誠にわが事のように嬉しかったです。選曲も素晴らしく、その守備範囲の広さに敬服しました。
またBWV1000番さんのブログで知ったのですが、今週名付け親でベストを取られた大受けの『拙者、琢磨と申す』はこれまたブロ友の今日も快調さんだそうで、毎週の大活躍にこれまた拍手!!でした。みんなさんセンスいいです!!
ところで、今週のBGMのお題は、全く新しいジャンルでかなり面白いですね。難しい文学作品と違って、結構気楽に投稿できそうです。とりあえず問題は解けたから、中学は入学出来るかな・・・?

6 件のコメント:

  1. BWV1000番さんと共に、夫の今日も快調にも拍手を頂きありがとうございます!
    なぜか、ふかわさんのツボに入ってしまいました。
    そして次のお題は、
    >全く新しいジャンルでかなり面白いですね。
    同感です、私も春から中学生です!?

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    1. 快調家族さん、コメントありがとうございます。
      快調家族さんの採用率はかなり高いですね!羨ましい。でも、マジに面白い遊び心満載の投稿がコダマッチさんの心を捕えているんでしょうね。
      また楽しみにしております。

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  2. ありがとうございます。
    4つ目の曲をふかわさんが「絶妙」と表現されたので、ベストが1曲目と言われた時には驚きました。今日も快調さんはラジオネームでベストを取られるなど、何が基準なのかさっぱりわからず、面白いです。
    私も、気になるので先に解答を出しました。

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    1. BWV1000番さん、コメントありがとうございます。
      みなさんのBGMの選曲範囲の広さにいつも脱帽してます。ヤナーチェクって殆んど聴いた記憶がありませんでした。
      しかし、今回のお題は結構みなさん遊び心満載で投稿しやすいですよね。私は健全コースの選曲をしましたが、算数・数学への恨みのこもった選曲も面白そう!

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  3. love mozartさん

    超、超久しぶりに、x= 、y= などと紙に書き散らしました。
    そんなことをしていたので、これからBGMを考えなければなりません。

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    1. かっちゃんさん、コメントありがとうございます。ご無沙汰してました。
      BGM頑張ってください!!\(^^)/
      今回は音楽つけやすいですよね。祈健闘!!

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