2014年1月3日金曜日

K.299 フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 第3楽章

第3楽章はロンド(アレグロ)。
2分の2拍子のオーケストラの快活なリズムに乗って、フルートとハープの活発なかけあいが加わり、絢爛なフィナーレを迎えます。

フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299(297c) 第3楽章 Allegro


◆余談◆
この曲は本当に何度聴いても素晴らしい。
フルートとハープという2つの独奏楽器を用いた協奏曲は後にも先にもこの曲のみだと思います。
それぞれの楽器の特色を見事に引き出し、オーケストラの響きに融和させています。
華やかさと気品、そして情感豊かな美しさを備えた比類なき名作といっていいと思います。
正に新年にふさわしい名曲です。
ご存知のように、モーツァルトがハープのために書いた曲はこの1曲のみです。
意外な感じがしますが、当時のハープは半音への移行が自由にできるダブル・アクションを備えていない不完全な楽器であったためといわれています。
またモーツァルトは当時音程が不安定だったフルートも嫌っていたといわれています。
そんなデッドな環境でもこのような作品を書き上げられる才能には、ただただ敬服するのみです。

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