2015年9月18日金曜日

K.464 弦楽四重奏曲(第18番)イ長調 第1楽章

この弦楽四重奏曲は有名なハイドンセットの第5曲目にあたり、1785年1月ウィーンで書かれています。
名前のついている4曲目のK.458「狩」、6曲目のK.465「不協和音」にはさまれてやや控えめな存在ですが、とても魅力的な作品です。
全体を通して透明感にあふれる柔らかな雰囲気に包まれ、半音階的な繊細なハーモニーは曲に奥深い陰影をもたらしています。緻密で卓越した作曲技法が駆使されているそうで、絶賛する専門家も多いようです。
第1楽章はイ長調 3/4拍子、ソナタ形式で書かれ微妙な転調を味わうことができます。


弦楽四重奏曲 イ長調 K.464/第1楽章 Allegro
余談
この四重奏曲には特別キャッチーな旋律があるわけではありませんが、しっとりと落ち着いて淡々と旋律を紡いでいきます。年齢のせいなのでしょうか、このような音楽が深く心をとらえる今日この頃です。
<写真>新潟市北方文化博物館(旧伊藤邸)の大広間からのぞむ庭園

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