2018年2月3日土曜日

K.409(383f) メヌエット ハ長調

1782年5月に書かれた「あるシンフォニーのメヌエット」を聴いてみます。
この曲は以前、交響曲(第34番)ハ長調 K.338 の第3楽章であると考えられていました。しかし楽器編成などから、現在は演奏会の挿入曲であったと思われています。
モーツァルトの残した作品には、書かれた時期やその目的などがよくわからないものが多数ありますが、この曲の場合、その輝かしい祝祭的な雰囲気や、管楽器の協奏的な手法など、独立した1曲の作品としてふさわしいとも思われます。
編成は弦楽5部に、フルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット各2本、それティンパニーになっています。


メヌエット ハ長調 K.409(383f)

<写真>ウィーン旧市街地にて

余談
NHK BSの「平成細雪」(全4回)の最終回が先日放送されました。
毎週楽しみに見ていた作品で、特にエンディングに流れるバッハの「G線上のアリア」の清廉なスキャットが作品の品格を一層高める素晴らしいBGMでした。
またモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が最終回の1場面に使われていましたが、こちらの方は音楽の素晴らしさに場面映像が追いついていないように感じました。
さらに昨日、テレ朝「越路吹雪物語」で主人公が喫茶店で失恋する場面で、何と、モーツァルトの「レクイエム」の「ラクリモサ」が流れました。『………っ、ここで使うの……?』と思ってしまいました。(ちょっとうるさいモーツァルト・ファンの呟き)

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