2018年4月5日木曜日

K.418 アリア 「あなたに明かしたい、おお神よ」

このアリアは、当時ローマで活躍していたアンフォッシのオペラ『無分別な詮索好き Il curioso indiscreto』がウィーンで初公演される際、主役のクロリンダ役となるアロイジアのために書いたアリアの一つです。
れっきとした作曲家のオペラに、別の作曲家のアリアを挿入するということは、とても考えにくいことですが、当時はよくあった事のようで、モーツァルトもこの種の挿入アリアを数曲残しています。
このオペラが1783年6月30日にブルク劇場で上演されたとき、アロイジアが歌ったモーツァルトの曲(このK.418とK.419)だけが受けたといいますから、アンフォッシは面目が立ちません。このような事態を避けるために、挿入アリアの上演には妨害活動もあったようです。
歌詞の内容は、許婚のいる伯爵に恋心を抱いてしまったクロリンダが、その苦しい胸の内を明かすものです。前半は伯爵への愛を歌うアダージョ、後半は許婚への嫉妬心を表したアレグロになっています。


アリア 「あなたに明かしたい、おお神よ」 K.418

<写真>新潟市西蒲区仁箇の水芭蕉自生地にて(3月29日撮影)

余談
先回の「きらクラ!」は新年度の明るく、笑いの絶えない楽しいスタートでした。 ふかわさんは何回か笑いのツボにはまったようです。
私も投稿の中で、『“マ・メール・ロア”が好きすぎて、全てのBGMのお題にこの曲をあてて投稿する』というラベル愛に溢れた方には、大笑いしてしまいました。逆転の発想で凄く新鮮でした。皆さんBGMを考える過程で、いろんな心の遊びをしているようで、とても愉快でした。
また、ブロ友の神戸のやぱげーのさんがリクエストされた、バターワースという作曲家は初めて知りました。その広範な守備範囲に感心してたら、ご兄弟の千代田卜斎が名付け親で「先生ありがとう」という素敵な投稿が読まれました。W採用なんてめったにありませんよね・・・・。やはり投稿のクオリティーが高いからこそ、これだけ頻繁に採用されるんですね・・・素晴らしい!!!

2 件のコメント:

  1. やぱげーの$いしりん@神戸2018年4月5日 20:35

    こんばんわ、毎日、こちらのブログの更新を楽しみにお邪魔しています。
    いつも過分なお褒め言葉をいただいて、穴があったら.......です
    今年はシンフォニーをたくさん聞きたいと思って、ブログで「1月には1番を聞こう」
    っていうのをやってますが、結構きついですね。きらクラといい、ブログといい、宿題があるのは、ちょっとつらいです。

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    1. やぱげーの様、コメントありがとうございます。
      今夜はジャイアンツが勝ちましたね。敵ながら松坂投手の復活の兆しはうれしいです。
      ところで、沢山の宿題をこなされていらっしゃって、ご苦労様です。あまり無理をなさらない範囲で頑張ってください。
      私は軟弱なんで、投稿したり、しなかったり気分次第です。
      今回のBGMもパスしてしまいました。毎回採用される方々の素晴らしさを前にすると、躊躇してしまいます。私も“マ・メール・ロアさん”のように、これからはモーツァルト1本でめげずに投稿しようかな・・・なんて思っています。

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