2016年12月7日水曜日

K.250(248b)セレナード ニ長調「ハフナー」 第3楽章

先月はマンハイム・パリ旅行での作品をいくつか取り上げましたが、今月はその前年の1776年、モーツァルト20歳頃の作品を聴いてみます。
この年は旅行に明け暮れていたモーツァルトには珍しくザルツブルクに落ち着いて、大司教に仕えながら、セレナード、ディベルティメントなどの多くの社交音楽を生み出しました。
このセレナードは当時ザルツブルクの裕福な商人で市長を勤めていたジークムント・ハフナーの娘の結婚式のために書かれました。全8楽章、編成も大がかりで交響曲・協奏曲のような趣向を感じさせます。このセレナードはのちに交響曲35番「ハフナー」K.385 に再編されています。
ここで聴く第3楽章はメヌエットで祝典音楽としては珍しくト短調(トリオはト長調)で書かれています。
単なる娯楽音楽で終わらせないモーツァルトの才気を感じさせます。ヴァイオリンのソロも活躍します。


セレナーデ ニ長調 K.250(248b)/第3楽章 Menuetto ト短調 3/4

余談・今週のきらクラ!
毎年12月5日は特別な気持ちになります。今年もいろいろありましたが、無事にモーツァルトの命日を迎えることができました。ありがたいことです。

今週の「きらクラ!」は舟歌祭りの余韻に浸る内容でした。やはり多くの方が感銘を受けいていたようで、本当によかったです。そしてふかわさんが心残りだったチャイコフスキーの舟歌も本人曰く「私のわがままで・・・」放送されて、すっきりしたことだと思います。ふかわさんのわがままは共感する方も多く、これからも遠慮なくわがままをしてほしいものです。
放送のやりとりを聞いていると、「きらクラ!」スタッフの皆さんの温かい人間関係が垣間見えて、聞いているだけでほっこりします。春の番組改編でも「きらクラ!」は絶対継続してほしいです。

2 件のコメント:

  1. 今日も快調2016年12月11日 2:33

    >無事にモーツァルトの命日を迎えることができました
    私は今年は(お約束通り)ヴァイオリン・ソナタの30番と「プロシャ王」の1番を聴きました。私はこのように毎日何かにかこつけて色んな曲を聴くようにしています。

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    1. 今日も快調さん、コメありがとうございます。
      各日毎にその日にちなんだ曲を聴くって、なかなかいいですね。
      今日11日はベルリオーズの誕生日のよですね。私はを「幻想交響曲」久しぶりに聴いてみます。

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