2017年12月12日火曜日

K.358(186c) 4手のためのピアノ・ソナタ 変ロ長調

モーツァルトは若い時期に4手のための、つまり1台を2人で弾く連弾用のピアノ・ソナタを3曲書いています。その3曲目が今日聴くK.358(186c)です。
当初1780年頃の作品と思われていて、K番号358が振られましたが、その後の研究で1774年頃ザルツブルクで書かれたとわかり、K6版では「186c」の番号になっています。姉のナルネンと一緒に弾くために書かれたものと思われます。
モーツァルトはこの作品を気に入っていたようで、その後1777年の母とのパリ旅行の際に、この楽譜を送って欲しい旨を父宛の手紙に書いています。またウィーンに移ってからも、コンスタンチェやお弟子さんと連弾した記録が残っています。
全3楽章ともソナタ形式で、ここで聴く第2楽章はミラノ四重奏曲第6番(K.160)の冒頭主題が用いられています。


4手のためのピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.358 (186c)/第2楽章 Adagio 変ホ長調

<写真>ザルツブルク 旧市街広場から望むホーエンザルツブルク城

余談 今回の「きらクラ!
すっかり師走ムードになってまいりました。
当地は寒風が吹き荒れています。NHK-FMではバイロイト音楽祭の放送が始まりました。
今週の「きらクラ!」では先週のコンサートの拍手の件での投稿がいくつか読まれました。 冒頭のチャイコモチさんの御意見に私も全く同感です。コンサートの雰囲気を台無しにするフライング拍手を防ぐためには、指揮者(演奏者)が演奏を終えて挨拶体勢に入ってから心を込めて拍手をすればいいのだと思います。先を争うように拍手する必要は全くないと思います。むしろ早すぎる拍手は余韻を壊してしまう弊害があります。
放送の後半はクリスマス協奏曲、マーラーの歌曲、バッハのカンタータ等しっとりと聴き入ってしまいました。「きらクラ!」も年末ムード加速中!!
最後のラジネコールで不肖私の2ndラジネ「ひま人28号」を読んでいただき感激! 今度こそ本採用を目指して頑張るぞ!!・・・・と言っても最近のコダマッチの壁は高い・・・

4 件のコメント:

  1. 「ひま人28号」さん とは思いませんでした。おめでとうございます。
    今朝は、小一時間ほど、季節限定のホワイト・アスレチックで汗を流してきました。先週は風邪でダウンしていましたが…。大きな雪かきで奮闘してきました。
    ご自愛ください。

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    1. かっちゃんさん、コメントありがとうございます。
      先週の風邪が快復されてよかったですね。私も、この時期はちょっとした油断で体調を崩しがちになります。規則的な生活と十分な睡眠を心がけているのですが、何かしてるとついつい夜更かしになってしまいます。
      当地も今朝は数センチの積雪がありました。これからが冬本番。よい音楽を聴きながら、暖かく過ごしましょう。

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  2. ひま人28号さんで投稿されていたのですね。
    ラジネコールおめでとうございます。
    仕事が忙しくて残業の日々が続いていますが、「きらクラ!」の投稿だけは何とか続けています。
    今朝は、庭の睡蓮鉢に薄氷が張っていました。
    北国はさぞかし寒いのでしょうね。
    徳島では、数センチでも雪が積もったら、あっという間に交通機関が麻痺してしまいます。

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    1. BWV1000番様、いつもお世話になっております。
      お忙しい中コメントいただきありがとうございます。
      当地でも積雪があると通勤時は大渋滞になります。現役の頃は雪が降っていると暗いうちから家を出て、会社に着くとひたすら雪のけをしてました。
      ところで、今回のBGMのお題は、最初聞いた時は詩かと思いましたが、短歌集なんですね・・・・。ハードルは高いですが、投稿することに意義があると思い今回も狭い守備範囲から選曲して応募してみました。

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