1784年にモーツァルトは6曲のピアノ協奏曲を書いています。その最初の曲がこの変ホ長調の作品です。
この曲は、彼の弟子であったバーバラ・フォン・プロイヤーのために書かれ、3月23日に彼女の自宅でこの曲の演奏会が行われたようです。
編成は弦の他にオーボエ2、ホルン2となっていますが、管楽器はなくともよいとなっていて、小編成で演奏可能で、技巧的にも比較的やさしくなっています。ですので、プローヤーの自宅での演奏会では管楽器なしで、弦の伴奏だけで行われたことも考えられます。
ここで聴く第2楽章はアンダンティーノ、4分の2拍子、変ロ長調で3部形式で書かれています。同じテーマが何度も出てきますが、そのたびにピアノは少しずつ変奏しています。
ピアノ協奏曲(第14番)変ホ長調 K.449/第2楽章 Andantino 変ロ長調
Link >> 第1楽章 Allegro vivace 変ホ長調
◆余談◆モーツァルトの自作目録
このK.449はモーツァルトが自身の作品の目録を付け始めた最初の曲としても有名です。
この目録には、作曲した日付、曲名、主題4小節などが記載されています。ありがたいことに、この内容は、大英博物館の「Mozart's Thematic Catalogue」 のサイトに全公開されていますので、誰でも見る事が出来ます。
モーツァルトがウィーンで作曲家として自活するためには、作品の出版も大切な収入源となるため、自身の作品をしっかりと管理していこうとする姿勢が、この作品目録の作成の動機になっているのではないかと考えられます。
とにかく、以前の作品で作曲時期が分からず、様々な研究を経てK番号も二転三転していた苦労が、この目録以降基本的になくなったことは喜ばしことです。
ご無沙汰しておりました。
返信削除またまた更新を1ケ月もお休みしてしまいました。ごめんなさい。
6月は諸行事、そしてW杯で昼夜逆転の生活を送っておりました。
W杯は開幕前はあまり観るつもりはなかったのですが、日本の予想外の活躍で、大変楽しませていただきました。選手の皆様、西野監督はじめスタッフの皆様、本当にお疲れさまでした。沢山の感動をありがとうございました。
しかし、サッカーも人生も何が起こるか分からない、筋書きのないドラマでエキサイティングですね・・・・。
書中お見舞い申し上げます。
返信削除love mozartさんのモーツァルトを聴きながら記しています。
一週間前、岩手山に登りました。頂上はあいにくの強風と濃霧でしたが、途中のコマクサの群落に出会うことができて感謝でした。
今度の「ららクラ」には遠藤真理さんがゲストとのこと。楽しみです。