2014年4月9日水曜日

K.525 セレナード 第13番 ト長調 第2楽章

角田山妙光寺境内の桜(2014.4.9)
桜が開花しました。春本番。百花繚乱、心が弾みます。
1年間でモーツァルトの音楽が最も美しく響く時期を迎えました。

今日は誰もが一度は耳にした超有名曲を聴いてみます。
1787年、モーツァルト31才の時の作品。
一般に親しまれている「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という呼称はモーツァルト自身の自作品目録に書かれていたそうで、直訳すると『小夜曲(セレナード)』になります。
最初は5楽章で書かれていたらしいですが、1楽章が紛失して見つかっておらず、現在は4楽章で演奏されています。
簡潔で流麗、親しみやすいメロディーと開放的で明るく文句なく楽しめる見事な曲です。 
ここではゆったりした第2楽章を聴いてみます。

アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525/第2楽章 Andante

余談
 モーツァルトはこの曲を作る2ケ月程前に、ディベルティメントで『音楽の冗談』K.522という茶目っ気たっぷりの曲を書いています。
庶民音楽愛好家たちがよくやってしまう勘違いや間違いをユーモアたっぷりに書いた作品で、実に抱腹絶倒の曲で私も大好きです。時々車でかけて一人大笑いしています。
このような曲が現在も真面目に演奏され愛好されているということは、モーツァルトの作品だからこそといえるでしょう。
モーツァルトはそのようなくだけた曲を書いた直後に、この曲のような完璧な曲を平然と書いてしまいます。
底知れぬ哀しみを表現した短調の後に、輝くような長調の曲をよく書きます。
そのバランス感覚がやはり人間離れしているといえると思います。

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