2017年1月27日金曜日

【祝 生誕261年】K.6 ソナタ ハ長調

Happy 261st Birthday!!  W.A.Mozart!!!
本日はモーツァルト261回目の誕生日です。
そこで、6~8歳の頃書かれた最初のヴァイオリン・ソナタを聴いてみます。
幼い頃のモーツァルトは父親と一緒にヨーロッパ各地の旅に明け暮れていました。その中でも7歳(1763年6月)から10歳(1766年11月)の3年半にも及ぶ西方大旅行は最も長期に亘るものでした。
ヨーロッパ各地の王侯貴族の前で神童ぶりを発揮して称賛されていました。そして旅行中に父のプロデュースで20曲程のヴァイオリン伴奏つきのソナタが4回に分けて出版されていました。
この曲はその中で最初のもので、次の K.7 と一緒に1764年2月パリで出版されています。当初チェンバロ独奏用に書かれていたものに、ヴァイオリン声部が書き添えられています。
K.6 のみ4楽章構成で、この第1楽章は56小節でソナタ形式の前段階のようなシンプルな作りになっていますが、7、8歳の子供が作曲したものとしては驚きを禁じえません。


ソナタ ハ長調 K.6/第1楽章 Allegro

余談
今年もモーツァルトのお誕生日をお祝いする日がやってきました。嬉しいかぎりです。
ところで全国的に寒波に覆われて震えるような寒さの毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は極力外出を控え、こたつで直木賞受賞の『蜜蜂と遠雷』を読んでいました。こんなにおもしろい小説は久しぶりでした。過去に○○賞受賞作品というのは、読解力不足の私には読後「???」の気持ちになるものが多いのですが、『蜜蜂と遠雷』は『博士の愛した数式』以来の素直に楽しめて感動できる作品でした。
国際ピアノ・コンクールを舞台にした小説で、出場者の心理や演奏曲目の描写など作者の音楽に対する造詣の深さに驚かされました。そして音楽の存在意義の深淵に迫るような記述もあり、感銘深く読ませていただきました。恩田陸さん、ありがとうございました。

4 件のコメント:

  1. よい本の紹介を感謝します。
    読んでみたい本です。

     6年前の3.11で書斎が大混乱(大げさに言えば壊滅)してしまい、それを教訓にして書籍PDF化路線を進めています。『博士の愛した数式』は興味深く読んだのですが、その時どこかに埋没してしまいました。そのまま雑多に物置小屋に移動保管しています。今年中にはPDF化作業中に発見したいものです。それに出会うのが楽しみです。
     当時、近しい方に代数研究者(数学教育者)がおられたのを幸い、「美しい公式」(記憶なので不確か)の部分を教えていただいたことを思い出しました。数学の苦手な私には理解はできませんでしたが、楽しい思い出です。

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    1. かっちゃんさん、コメントありがとうございました。
      「蜜蜂と遠雷」は2段組で500頁もありますが、物語としても面白く、音楽的な記述も秀逸で、クラシックファンにはとても魅力的だと思います。
      物語に登場する曲でまだ聴いたことのないものも何曲かあったので、今度聴きながら再読しようかと思っています。
      しかし3.11は大変だったんですね……。

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  2. やぱげーの@神戸2017年1月29日 22:23

    こんばんわ、命日とか誕生日とか、その作曲家に思いを寄せて、名曲に耳を傾けるっていいですね。と言いながら、いつも大切な日を忘れてしまいます。
    手帳に書いておくことにしようかな.....
     いつもありがとうございます

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    1. やぱげーのさん、コメントありがとうございます。
      先日、やぱげーのさんのBlogを拝見して、放送大学で学んでいらっしゃるようで、感心いたしました。私もやってみようかと一瞬思いましたが、おそらく3日坊主で終わることが過去の事例から明白なんで、諦めました。

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