2017年1月17日火曜日

K.266(271f) 弦楽三重奏曲 変ロ長調

「ジュノム」が書かれた同じ年(1777年)に作られたと推測される、珍しい三重奏曲を聴いてみます。
この小品の自筆譜には「ソナタ」が消されて「ディヴェルティメント」に、さらに消されて「ヴァイオリン2とバス(チェロ)のための三重奏曲」とそれぞれ別人の筆跡で書き直されているといいます。
何のために書かれたのかわかっていませんが、父レオポルトの作品を手本にして作られたようです。レオポルトは三重奏曲(ヴァイオリン2とチェロ)を多く作曲・出版していましたが、モーツァルトは同じ編成ではこの一曲しか残していません。 モーツァルトにとってこの編成の室内楽にはあまり創作意欲がわかなかったのかもしれません。
アダージョとメヌエットの2楽章から構成されていますが、今日はアダージョを聴いてみます。これと似た楽想は他の曲でも耳にします。


弦楽三重奏曲 変ロ長調 K.266/第1楽章 Adagio 変ロ長調

<写真>全国的な寒波にみまわれ、当地・新潟も一面の雪景色となりました。ここ最近ずっと暗い雪雲に覆われていましたが、15日の午前中は予期せぬ青空が顔を出しました。急いでカメラを持って上堰潟方面を撮影してきました。

余談・きらクラ! BGM選手権スペシャル
恒例の新年のスペシャル。今回もとても楽しく聞かせていただきました。
100回を超える歴史の中で、この企画がますます深化しているという感慨を抱きました。
特に印象に残ったのは、過去作品の中で『北国の春』とシューベルトは本当に感動的です。歌のイメージを離れて、この詩の持っている別の世界を見事に引き出しているように感じました。
また『青が争う夜のしずか』に選ばれた3曲はいずれも秀逸なもので、投稿者のセンス、選んだコダマッチさんにただただ脱帽です。
後半の菅原敏さんのお話も非常におもしろく、繊細で型にはまらない豊かな発想にまたまた脱帽。
そして『青が争う』というのは『静』の漢字の形から来ている…と聞いて初めて気がついた自分の鈍感さに絶帽(望)。
ふかわさんも最後のラジオネームでは、かなりテンション上げていたので、今年のきらクラ!も楽しみ満載!!!!!

6 件のコメント:

  1. おはようございます。
    「予期せぬ青空」という言葉に、御地特有の冬を推察いたします。
    綺麗な写真に、こちらも嬉しくなりました。Google Map で、上堰潟 を検索しました。

     盛岡は、今気持ちいい青空が広がっています。

     モーツァルトの響きに癒されつつ…

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    1. かっちゃんさん、コメントありがとうございます。m(__)m
      冬の当地は滅多に青空には巡り会えません。
      盛岡も厳しい寒さかと存じますが、お体大切に寒さに負けずお過ごしください。

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  2. やぱげーの@神戸2017年1月17日 16:55

    love mozartさん、かっちゃんさん、話の仲間入りしますね。
    雪に慣れていない私たち、一昨日1cm積雪しただけで大慌て、恐る恐る用事があるため車で外出、ノーマル・タイヤしかないので、凍結しないことを祈りながら運転、午後からお天気になって無事に帰宅できました。雪国には憧れがあるのですが、とても生活できそうにはありません。
    雪景色はほんとうに美しいですね。

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    1. やぱげーの様、コメントありがとうございます。
      きらクラ!!でラジオネームを耳にして、やぱげーのさんのブログに書き込みしようと思ったら、美味しそうなラーメンの記事を見て、お腹が鳴りました。
      雪国の生活は若い時は何とかなりますが、やはり年をとるときついです。でも、新潟市内は30cmくらいですから、山間部に比べたらずっと楽です。

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  3. love mozartさん、今日のきらクラ最後のラジネコール、おめでとうございます。真理さんがつっかえて言い直されたので、一層はっきり認識できました!

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    1. じゃく3さん、コメントありがとうございます。
      一応BGM選手権に投稿しましたが、安直にモーツァルトの協奏曲の緩徐楽章にしました。じゃく3さんや、採用された方々の作品に比べると、掘り下げ方や文章力の不足を痛感しました。ラジオネームを読んでいただけたことは感謝です。

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