2017年1月5日木曜日

【謹賀新年】K.165(158a) モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

今年、最初の曲はモーツァルトが16歳の1773年1月に旅行中のイタリア・ミラノで作曲したモテット(※)です。
前年に作曲したオペラ『ルーチョ・シッラ』(K.135)で、主役を努めたカストラート歌手のラウツィーニのために作曲され、1月17日、ミラノのテアチノ教会で初演されました。
ラウツィーニは高度な歌唱力をもっていたようで、この曲ではすばやい音の動きや幅広い跳躍音程が要求されています。歌詞は「歌え、歓べ、おお、汝ら祝福された魂よ、甘き歌を歌いつつ。汝らの歌に応え、天もわれに和して歌う。」云々といった内容です。
全体的に宗教曲というより声部のソロをもったコンチェルト、あるいはオペラのアリアといった流麗、華麗な雰囲気に溢れた作品です。滞在していたイタリアで多くを吸収したであろうモーツァルトの才能が輝きを放っているようです。


モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」K.165(158a)/第1楽章 Allegro ヘ長調

※モテット:多声部による短い宗教合唱曲を指します。有名なのはモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618

余談
猫たちとこたつで寝ていたら、あっという間に正月三箇日が過ぎてしまいました。
太平洋側の雲ひとつないような晴天とは対照的に、当地新潟は連日厚い雲に覆われています。
新潟市内に積雪はありません。年々温暖化しているのでしょうか?
今年も気ままな更新になるかと思いますが、お時間のある時、モーツァルトを音楽をのぞきにいらしてください。

2 件のコメント:

  1. 明けましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願い致しまいす。

    そこで「なぞかけ」をひとつ

    「きらクラ!」とかけまして
    「リスナーさんたちのブログ」と解きます。

    その心は…

    ますます交わりが「フカ・マリ」ます。

    (*^^*)

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    1. かっちゃんさん、明けましておめでとうございます。
      今年よろしくお願い申し上げます。
      新年早々冴えてる「なぞかけ」ありがとうございます。
      そういえばまだBGM考えていませんでした。最近の私の脳細胞の弛緩ぶりは呆れるばかりで、何も閃かなくなってきました・・・・(+_+)

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