2017年10月9日月曜日

K.222(205a) オッフェルトリウム「ミゼリコンディアス・ドミニ」 ニ短調

「雀ミサ」と同じ時期に書かれていて、ホモフォニックな前作とは対照的に対位法の技巧を駆使した曲を聴いてみます。
オッフェルトリウム(offertorium)とはカトリックのミサの奉納の儀、またそのあとに聖歌隊と会衆とによって交互に歌われる奉納唱のことをいいます。「ミゼリコンディアス・ドミニ(Misericordias Domini)」は「主の御憐れみを」という意味だそうです。
1771年イタリア旅行から帰ったモーツァルトは、自身の楽譜帳に書き写した多くの模範の研究によって対位法を深めようしていたようで、この作品はその成果ともとれます。ポリフォニックな合唱のハーモニーが教会音楽の荘厳な雰囲気を放っています。
また、この曲の中にベートーヴェンの第九「歓喜の歌」に似た旋律が何度か出てきて、ちょっと驚かされます。ベートーヴェンはこの曲からインスピレーションを受けていたのでしょうか……?


オッフェルトリウム「ミゼリコンディアス・ドミニ」 ニ短調 K.222(205a)

<写真>ザルツブルク 大聖堂の内部(高い天井と荘厳な雰囲気に満たされていました)

余談今日のきらクラ!
ふかわさんが帰ってきたきらクラ!
冒頭からくしゃみのことで笑わされました。ぶっつけ本番で収録しているのでしょうが、ふかわさんの即興的な対応力はすばらしいものがあります。真理さんはじめスタッフの皆さんの円滑な関係を垣間見るようでした。
BGM選手権は「関西弁に合う音楽……????」私は全面降参だったので、みなさんの音楽がとても楽しみでした。4曲採用されましたが、サティ以外は初めて聴く曲で、「なるほど……!!!」と感心するような選曲ばかりでした。ベストはソムリエ・コダマッチ氏推薦のサン=サーンス「死の舞踏」になりました。
最後の長めのラジネコールでお知り合いが何人か読まれて、うれしくなってしまいました。
次回は1週間空くから、枯れかけている脳細胞に水を与えて、なんか投稿するように頑張るぞ……!!!!

2 件のコメント:

  1. 曲名を見てピンと来ず、聴き始めたら「何だか聴いたことが・・・」。
    第九のメロディが出てきて思い出しました。
    前に「きらクラ!」で紹介されていた曲でした。

    最後のラジオネーム、今回は24人まで聞き取れました。
    私もその中に含まれていて、久々にドキドキしました。

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    1. BWV1000番様 コメントありがとうございます。
      そうですか、このモーツァルトの「歓喜の歌」似の旋律は結構有名みたいですものね。もう「きらクラ!」で放送されていたんですね。「はじクラ」に投稿しなくてよかったです・・・・(^_^;)。ありがとうございました。

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