2016年11月22日火曜日

K.264(315d)「リゾンは眠った」による9つの変奏曲 ハ長調

モーツァルトは生涯にわたって14曲(完成したもの)のピアノのための変奏曲を書いています。
そのうち8曲は旅行中に生み出されています。折々に訪れた土地の流行の曲を主題としていち早く取り入れ、変奏曲に仕上げ、自身の高度な技巧と作曲の才能を当地の人々に披露するのが目的だったと思われます。
そしてこのパリ旅行の間にも4曲も書いていることは、パリで職を得ようとする懸命な気持ちが伝わってきます。
このK.264(315d)の主題は、当時パリで名声の絶頂にいたニコラ・ドゥゼード作曲の喜歌劇《ジュリー》のなかのアリエット〈リゾンは眠った〉によります。
全32小節におよぶ長大な主題ですが、モーツァルトは斬新で意欲的な変奏を展開しています。ここではフォルテ・ピアノによる演奏を聴いてみます。


ドゥゼードの「リゾンは眠った」による9つの変奏曲 ハ長調 K.264 (315d)

今週のきらクラ!
今回も楽しい放送でした。まず、ハーモニカによるウィリアムテル序曲にはビックリ!!!
BGM選手権はお題からして、弦楽四重奏とか三重奏、チェロ・ソナタなんかが選ばれるかと思いきや、意外な曲が採用され、とても刺激を受けました。 ベストのフランクのヴァイオリン・ソナタもよかったですが、私的にはちょっとキーが高すぎかな……。次回の『舟歌』、一体どんな曲が付くのでしょうか?
また、ふかわさんが少し鼻声だったのが気になります。お忙しいと存じますが、時節柄ご自愛ください。

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